架空生命ストリキニン

小説、大衆音楽、芸術

最近読んだSSの話(2019/01/17)

記事の名前はこんな具合にナンバリングしていく予定です。

 

最近読んだモバマスSSの話をします。

 

ssbiyori.blog.fc2.com

 

読みました。いわゆるあいほたSSですね。この2人が表題で登場するSSを書くのは今のところおそらくこの方(◆cgcCmk1QIMさん)だけな気もします(※後述)。いい意味で特徴的な世界観の文章をお書きになる方なんですよね。

 

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これとか

 

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これとか......

と思っていたんですが、今貼ったSSはどうやら別の作者さん(◆/brfqxLTx.)による作品のようです。いま気づきました。同一人物がトリップを使い分けている可能性はさておいて、登場人物などの情報だけで同一作者だと決めつけてかかるのは良くないですね。

 

さておき、読んだSSの話です。この物語は、あまりに衝撃的な高森藍子の台詞で幕を開けます。

 

 「――あら、ほたるちゃん。私、56分後にこの世界から消えてしまうんですって」

 

藍子さんが不意にそんなことを呟いたのはフェリーの船室、夜明け前のころでした。

 

分かりますか。世界観です。ここの2文を切り取るだけでも、それはもう、「世界観」という言葉でしか表現できないような、そんな得体の知れない感情を抱いてしまうわけです。考えさせられるんですよね。いい意味で。物書きの性でしょうが、目指すべき地点のひとつはそういうところじゃないかなと思っています。最初の3文で読者は作品を見限りうるみたいな話を耳にした記憶があります。3文は言い過ぎ(というか読者にこらえ性がなさ過ぎ)な気もしますが、やっぱりどこかで読者の心を掴まないと最後まで目を通してもらえないというのは事実だし、その努力を怠ることは文字通り怠惰に他ならないわけです。怠惰はいついかなる場面においても悪だという主張の真偽はさておき。衝撃的な1文目だったり、あるいは読者に疑問を抱かせるような1文目だったり、そういった文章の書き方みたいなものはよく取り沙汰される話ではありますが、とはいえ有効な手段に違いないのです。現に上の2文を読むだけでも続きが気になるんですよね。気になった人は読んでみてください。もう一度リンクを貼るので。

 

ssbiyori.blog.fc2.com

 

今回はこれで終わりです。こんな雰囲気で記事を更新していく所存です。